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おまえは自分の知らないものにかんして存在を認めません。そしてファンタジーなど現実ではないと思うのです。でも未来の世界はファンタジーからしか育ちません。 私たちはみずから創造するもののなかでこそ、自由な人間になるのです。

-サーカス物語より-

 

外の世界を豊かにする物質が氾濫し、目に見える尺度としての自然科学思考が支配する現代、私は「サーカス物語」で語られるこの言葉を、あらためてはっきりもちだしたく思います。外側の進歩はそのつど内側の進歩と手をたずさえ、外なる価値にいつも内なる価値がふさわしく合致しているのでなければ、このさきの物質文明は人間をほろぼしていくでしょう。つまり外部空間を征服すればするほど、私たちは内部空間をもっと強力に豊かにしなければなりません。私は『はてしない物語』のファンタジーや『モモ』の「時間の国」で、そうした内なる世界のことをえがきました。さて、ファンタージエンへの入り口はたくさんあります。黒姫山の童話の森がその入り口のひとつになることを願ってやみません。

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